今回はLogicool V450マウスを分解して左右クリックスイッチとホイール押し込みスイッチを交換します。
使用されているスイッチ
スイッチ | サイズ | 適合スイッチ例 |
---|---|---|
左右クリックスイッチ | 12.8×5.7×7.3 | オムロン製D2FC-F-K(50M) Kailh製静音スイッチ |
左右チルトスイッチ | 4.6×4.6×1.0 | MCSLPT4644B1TR |
ペアリングスイッチ | ||
ホイールスイッチ | 6.3×6.3×2.5 | SKHUAKE010 |
使用する工具
+00ドライバー
はんだ用品
はんだごて
標準のコテ先もよいですが、私はJ型とK型のコテ先を使い分けてます。
J型は主にスイッチを基板にはんだ付けする際に使っています。曲がっている部分にはんだが乗ってくれるので片手で基板と部品を押さえながらはんだ付けするのに役立ちます。
K型は横にすると広範囲、縦で使うと局所的に使えるので、はんだ吸い取り線を使う時やピッチ間隔が狭い場合に重宝します。
無洗浄はんだ線
はんだ吸い取り線
低融点はんだ
メルカリで販売されているものを使用しています。
クリーニング用品
IPA
または無水エタノール
IPAのほうが安価で汚れも落ちやすいので、私はIPAを使用しています。
綿棒
分解
マウス裏面のソールを剥がし、4箇所のプラスネジを外します。
電池バネと接続されているケーブルを抜きます。
ホイールパーツを固定しているプラスネジを外します。
カーソルセンサーと繋がっているフラットケーブルの爪は上に持ち上げて外すタイプです。
これでメイン基板を取り出すことができます。
はんだ付け
今回は左右クリックスイッチとホイール押し込みスイッチを交換します。
スイッチランドの周りに細かな部品が配置されているので、はんだ付け初心者の方はマスキングテープなどで保護することをおすすめします。
低融点はんだを使用して無事にD2FC-F-K(50M)スイッチへ交換することができました。
続いてホイール押し込みスイッチを交換します。
周りの部品をマスキングテープで保護してから、低融点はんだで元のスイッチを取り外します。
4箇所のランドを同時に溶かす必要があるため、低融点はんだはほぼ必須です。
以上で全3箇所のスイッチ交換が完了しました。今回は交換しなかった左右チルトスイッチも一般的なスイッチが使われているので交換スイッチの入手は難しくありません。
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