今回は見た目が丸くてかわいいマイクロソフト製のスカルプト エルゴノミック マウス L6V-00013を分解し、スイッチを交換して静音化します。
今回使ったスイッチは静音性は謳われていませんが、元のスイッチよりも静音だったので採用しました。
必要なドライバー
T6ドライバー
+00ドライバー
はんだ用品
はんだごて
標準のコテ先もよいですが、私はJ型とK型のコテ先を使い分けてます。
J型は主にスイッチを基板にはんだ付けする際に使っています。曲がっている部分にはんだが乗ってくれるので片手で基板と部品を押さえながらはんだ付けするのに役立ちます。
K型は横にすると広範囲、縦で使うと局所的に使えるので、はんだ吸い取り線を使う時やピッチ間隔が狭い場合に重宝します。
無洗浄はんだ線
はんだ吸い取り線
低融点はんだ
メルカリで販売されているものを使用しています。
クリーニング用品
IPA
または無水エタノール
IPAのほうが安価で汚れも落ちやすいので、私はIPAを使用しています。
綿棒
分解
外装の光沢があるパーツを外します。爪で固定されているのでオープニングツールがあると便利です。
計4本のネジを外して外装パーツを外します。赤丸がT型で青丸が+型です。
ホイールは2箇所の爪で半固定されているので、オープニングツールを使ってテコの原理で外します。
テコの原理の支点になる部分にテープなどを貼っておくと傷つき防止になります。
基板を固定している+ネジを外して、基板を浮かします。
この基板は下部基板とケーブルではんだ付けされています。このケーブルを外したりはんだ付けするのは困難なのと、それを行うメリットもあまりないので、繋がったままスイッチ交換をしていきます。
はんだ付け作業
まずは左右クリックスイッチを交換していきます。
使われているスイッチは高さが2.5cmの薄型タイプです。このような4箇所のはんだを同時に溶かさないと取り出せない部品の場合に、低融点はんだの真価が発揮されます。
交換先のスイッチとして今回は高さが2.5cmのアルプスアルパイン製SKHUAKE010を採用しました。
元のスイッチよりもクリック音が静かです。
続いてホイールスイッチを交換します。
このスイッチは高さが3.5cmでした。左右クリックスイッチと何故か高さが違います。
今回はホイールスイッチ基板を取り外しましたが、頑張ればそのままでもスイッチ交換できそうです。
高さが3.5cmで4接点のスイッチは持っていないため、このスイッチの交換先も前述のSKHUAKE010スイッチを採用しました。
元のスイッチより高さが1mmほど足りないですが、そこはダイソーで売られていた厚さ0.15mmのプラバンを重ねて両面テープで貼って高さを微調整しました。
ホイールスイッチをより静音化するためにホイール軸の隙間にスポンジを挟みました。
最後に左右チルトスイッチを交換します。
使われているスイッチはLogicoolのG700シリーズやG900シリーズの左右チルトスイッチでもおなじみの高さが7.3cmの2接点スイッチです。
一般的なKailh製静音スイッチは高さが同じなので試してみましたが、ホイールスイッチを押す際に誤って左右チルトスイッチも押されることが多いので、それを防ぐためにあえて高さが7.0cmの静音スイッチを使いました。
しかし、今度はスイッチの高さが低くなった分、ホイールを傾ける距離も増えて、その結果、ホイールの両サイドが外装パーツに当たるという別の問題が出てきました。
なので、前述のプラバンをスイッチの頭に貼って高さを微調節しました。プラバン様々です。
試行錯誤した結果が以下の写真です。
これで左右クリック、ホイールスイッチ、左右チルトの計5個のスイッチの静音化が完了しました。
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