今回はLogicool G903を分解し、チャタリングが発生している左右クリックスイッチとサイドボタンを交換修理していきます。G900、G903hでも大まかな流れは同じです。
工具・はんだ用品
+00ドライバー
ベッセル(VESSEL) セパドラ エコドライバー 〈精密タイプ〉 +00×50 590
T5ドライバー
ベッセル(VESSEL) パワーグリップ トルクスドライバー TORX T5×80 5400TX
はんだごて
白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて FX600-02
はんだ線
ENGINEER エンジニア スペリオットRMA/無洗浄ハンダ SWS-06 線径:0.6㎜
はんだ吸い取り線
goot(グット) はんだ吸取線 幅2.5mm 長1.5m CP-2515 日本製
低融点はんだ
はんだ付けされている部品を外す際に便利です。
barchetta パテはんだ 融点95℃ 穴埋め パテ盛
スイッチ
スイッチ1 | スイッチ2 | |
左右クリックスイッチ | オムロン製D2FC-F-K(50M) | Kailh製静音スイッチ |
サイドボタン、+-ボタン | D2LS-21(0.6N) | – |
左右チルトスイッチ | EVQP0D07K(1.30N) | EVQP0E07K(0.74N) |
ホイール押し込みスイッチ | MCSLPT4644B1TR(0.98N) | – |
分解
早速、分解していきます。まず裏面の3箇所のソールと、2箇所のステッカーの一部を剥がします。ドライヤーなどで温めると剥がしやすくなります。
下にあるネジと頂点にあるネジを、それぞれ+00ドライバーとT5ドライバーを使って外します。
これでマウスの開腹ができるようになります。
フラットケーブルのコネクターは爪を上に持ち上げて外します。
バッテリーを取り出していきます。このバッテリーは強力な両面テープで貼り付けられており、このままでは剥がしにくいです。
両面テープの接着力を弱める方法として、ドライヤーなどで温める方法がありますが、バッテリーを直接温めるのは怖いので別の方法を考えます。
そこで、IPAを使います。写真の隙間からインジェクター(シリンジ)やスポイトなどを使い、バッテリー内部に染み込まないように注意しながら、IPAを少しずつ注入します。そうすることで両面テープの粘着力が弱まり、剥がしやすくなります。
ミネシマ インジェクター 1・2.5・5ml 3個セット (TM-20)
バッテリーを取り出し、両面テープも剥がします。
次に赤丸の計11個のネジを外し、外側のカバーとサイドボタンを押すパーツを外します。
次に赤丸のネジを外し、左右クリックスイッチを押すパーツを外します。
そして、赤丸のネジを外し、中央のパーツを外します。
最後に、スイッチ基板のコネクタを抜き、ネジを外せばスイッチ基板を取り出すことができます。
はんだ付け作業
左右クリックスイッチの交換
左右クリックスイッチの基板はとても小さいため、はんだ付けする際はクランプやバイスなどで固定すると作業がしやすいです。
私は下記のバークランプを使用しています。
高儀(Takagi) クイックリリース ホビークランプ 100mm QRH-100
サイドボタンの交換
サイドボタンを交換する際は適当な台に両面テープを貼り、基板を固定しています。
以上でスイッチの交換は完了です。
まとめ
G900/G903は外すネジが多いのでなくさないよう注意です。
今回は左右クリックスイッチとサイドボタンのみの交換でしたが、機会があれば他のスイッチの交換も記事にしようと思います。
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