仕事で使っているはんだ用品とクリーニング用品を紹介!

製品レビュー

今回は私がはんだ付け作業をする際に使用しているはんだ用品とクリーニング用品を紹介します。

はんだ用品

はんだごて

もう何年もHAKKO製のFX-600を愛用しています。

魅力と感じる点は以下のとおりです。

  • 温度の立ち上がりが早い
    普段良く使っている温度の320度になるまで10~20秒程度しかかかりません。
  • コテ先が豊富
    主にJ型やK型を使用しています。
  • 耐久性が高い
    写真の青い方のFX-600は2024年の初めに買いました。それまでは2015年に買ったFX-600を使用していましたが、電源コードの被覆が裂けてきたので動作に影響はありませんでしたが、念のため買い替えました。ほぼ毎日使っていたにもかかわらず約10年間も保ったのであれば高耐久と言ってよいでしょう。

価格も比較的手頃なので不満な点は思いつきませんでした。

コテ先

標準のコテ先(B型)もよいですが、私はJ型とK型のコテ先を使い分けてます。

J型は主にスイッチを基板にはんだ付けする際に使っています。曲がっている部分にはんだが乗ってくれるので片手で基板と部品を押さえながらはんだ付けするのに役立ちます。

K型は横にすると広範囲、縦で使うと局所的に使えるので、はんだ吸い取り線を使う時やピッチ間隔が狭い場合に重宝します。

無洗浄はんだ線

ランド同士のピッチが狭い場合

ランド同士のピッチが広い場合

このはんだ線も長く愛用しています。はんだ線を選ぶときは無洗浄タイプをおすすめします。
修理サービスを始めた当初ははんだ線に無洗浄タイプがあることを知らず、一般的なはんだ線を使用していました。
なのではんだ付けした後は毎回、はんだ付けした周りの基板や部品をIPA洗浄していました。そうしないと残ったフラックスが空気中の水分を吸ってショート(短絡)することがあるからです。
しかし、それでも完全にショートを防ぐことは難しく、はんだ付けしたその日は問題なくても数日経ってからショートすることもあったので、かなり厄介でした。
しかし、無洗浄タイプを使えばそのような心配はなくなるのではんだ付け作業の効率がぐっと上がりました。
その代わりに価格は一般的なはんだ線と比較するとやや高価ですが、ショートしないかどうかに怯えなくて済むので妥当な価格と思います。

無洗浄はんだ線のメリット
・はんだ付け後のフラックス洗浄作業が不要になる。
・フラックス残渣による基板への悪影響が無い。

無洗浄はんだ線のデメリット
・一般的なはんだ線と比べるとやや高価。

はんだ吸い取り線

はんだ吸い取り線ははんだ線のようなこだわりはなく、安価なものを使用しています。
なぜなら、どんなはんだ吸い取り線を使った後でもランドのクリーニングは必要になるからです。

低融点はんだ

低融点はんだは2023年ごろから使用しています。
スイッチを取り出すときや、G700の14ピンを取り外すときに重宝しています。それまでははんだ吸い取り線を使って頑張っていましたが、見た目では完全にはんだを除去できたと思っても、実際にはスルーホールの中にはんだが少し残っていて、それに気づかずに部品を引っ張ってしまい、スルーホール内の銅箔を剥がしてしまうことがありました。
低融点はんだを使うようになってからは、そのようなことがなくなりました。

低融点はんだはメルカリで販売されているものを使用しています。

低融点はんだ – メルカリ (mercari.com)

低融点はんだとは100度前後の低温でも溶ける特殊なはんだです。

はんだごてを離してもしばらくはんだが溶けたままなので、はんだ付けされた部品を取り外す際に役立ちます。

クリーニング用品

IPA・無水エタノール

基板のクリーニングや、はんだ吸い取り線を使ったあとのランドのクリーニングに使っています。

どちらも体に触れたり、揮発した蒸気を吸わないように手袋、換気をするようにしましょう。

IPAのほうが安価で汚れも落ちやすいので、私はIPAを使用しています。

綿棒

綿棒にIPAや無水エタノールを含ませて、クリーニングをしています。

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