今回は空中で片手で操作できるエレコム製トラックボールマウス M-RT1DRを分解してスイッチ交換修理をしていきます。
小型のマウスなので使われているスイッチも特殊なものが多かったです。
専用レシーバータイプ
Bluetoothタイプ
ドライバー
Y型ドライバー
+00ドライバー
はんだ用品
はんだごて
標準のコテ先もよいですが、私はJ型とK型のコテ先を使い分けてます。
J型は主にスイッチを基板にはんだ付けする際に使っています。曲がっている部分にはんだが乗ってくれるので片手で基板と部品を押さえながらはんだ付けするのに役立ちます。
K型は横にすると広範囲、縦で使うと局所的に使えるので、はんだ吸い取り線を使う時やピッチ間隔が狭い場合に重宝します。
無洗浄はんだ線
はんだ吸い取り線
低融点はんだ
メルカリで販売されているものを使用しています。
クリーニング用品
IPA
または無水エタノール
IPAのほうが安価で汚れも落ちやすいので、私はIPAを使用しています。
綿棒
分解
分解する前にボタンのプラパーツ部分にテープを貼っておきます。
理由は分解するとこれらのプラパーツが取れるので破損や紛失防止のためです。
マウス裏側のステッカーを剥がして計3個のネジをY型ドライバーで外します。
マウスの開腹するとバッテリー端子と繋がっているコネクタとLRボタン基板と繋がっているコネクタがあるので外します。
銀色のネジを+00ドライバーで外し、LRスイッチがはんだ付けされてる基板を取り出します。
+ネジを外して3個の基板を取り出します。
これでスイッチを交換する基板を全て取り出すことができました。
はんだ付け
まずはLRスイッチから交換していきます。
使われているスイッチの高さは3.5cmです。今回はKailh製の高さ3.5cmタイプの静音スイッチを使用しました。
続いてホイール押し込みスイッチと戻る進むボタンを交換していきます。
こちらも同じスイッチと交換できます。
ここで注意が必要です。
下の写真の赤丸部分の出っ張りが本体に組み込んだ際に引っかかるので、出っ張りが内側に来るようにしましょう。つまり、写真とは逆の向きにしましょう。
最後に5個のメディア操作スイッチとDPI変更スイッチを交換していきます。
DPI変更スイッチは横向きに設置されています。スイッチの高さは5cm。
今回は手元にあったアルプスアルパイン製の「SKHHAJA010」というスイッチを改造して使います。
片側の2本の足を根本から切断し、残った足を90度に曲げます。
このスイッチの高さは4.2cmなので、足りない分はダイソーで売られていた0.15mmのプラバンに両面テープを貼って微調整します。
このままはんだ付けしただけでは、スイッチを押した時にスイッチの足が曲がって押せないため、スイッチの後ろで支える部品が必要です。
もとのスイッチに使われていたカバーのようなものはサイズが合わずに使えなかったので、硬めの針金を曲げてうまくスイッチが固定されるようにしました。この針金もダイソーで入手しました。
メディア操作スイッチの高さは3.0cmです。
このスイッチはアルプスアルパイン製の「SKHUAKE010」というスイッチを使いました。
高さが足りないのでプラバンで微調整する必要があります。
これでスイッチ交換修理が完了しました。
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