今回はエレコム M-DUX50の左右クリックスイッチの交換とホイール不具合を修理していきます。マウスホイールの回転を検出する方法は主に、光学センサータイプとロータリーエンコーダータイプがあります。このマウスは後者なので、ロータリーエンコーダーを交換しています。
使われている部品
ロータリーエンコーダー
メーカー: TTC
サイズ:10.0×5.1mm
高さ:5.0mm
スイッチ
スイッチ箇所 | メーカー/型番 | サイズ(mm) |
---|---|---|
左右クリック ホイール押し込み G2 | オムロン/D2FC-F-7N(10M) | 12.9×5.7×7.3 |
G1 | T-MEC/不明 | 8.6×4.8×3.5 |
左右チルト | 不明/不明 | 6.2×6.2×5.5 |
ドライバー
Y型ドライバー
+1ドライバー
はんだ用品とクリーニング用品
以下の記事で実際に使用しているはんだ用品やクリーニング用品を紹介しています。
分解
マウス裏面のステッカーを剥がすと3本のネジがあるのでY型ドライバーで外します。ソールの下にネジはありません。
ネジを外すとマウスを分解することができます。フラットケーブルで繋がっているので強く引っ張らないようにしましょう。コネクタの爪を持ち上げるとフラットケーブルを抜くことができます。
続いてホイールを外します。ホイール手前の爪で半固定されているので、軸を上に引っ張るとホイールを外すことができます。力がかかりすぎると固定軸が折れる可能性があるので注意します。
次にケーブルコネクタの赤丸部分にマイナスドライバーを差し込んでドライバーの軸を回転させてケーブルを抜きます。
そして、赤丸の+ネジを外すと基板を取り出すことができます。
修理
ロータリーエンコーダーの交換
基板からホイールを離します。
マスキングテープで挟まれている3個のランドに、ロータリーエンコーダーに繋がっているケーブルがはんだ付けされているので、低融点はんだを使ってケーブルを抜きます。
プラスチックの爪で固定されているので、バークランプと太さ0.3mmの針金を使って爪を広げてロータリーエンコーダーを取り外します。
両手を使って爪を広げると力加減が難しく、爪を折ってしまったり手を怪我することもあるのでバークランプを使用することをおすすめします。
バークランプはAmazonやホームセンターで入手できます。針金はダイソーで入手しました。
新しいロータリーエンコーダーを取り付けます。両端の固定用の爪は不要なのでニッパーで切ります。
そしてリード線をロータリーエンコーダーと基板にはんだ付けして、ロータリーエンコーダーの根本に絶縁のため熱収縮チューブを施して完了です。リード線を基板にはんだ付けする際は場所を間違えないように注意します。
使用したロータリーエンコーダーは横幅が少し足りなかったので、ダイソーで入手した厚さ0.15mmのプラバンを挟みました。
スイッチ交換
今回はオムロン製のD2FC-F-K(50M)スイッチを使用しました。Kailh製の静音スイッチにも交換することができます。
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