今回はチャタリングが発生している3Dconnexion CadMouse Compactを分解修理して、全てのスイッチを静音スイッチに交換していきます。
ドライバー
+00ドライバー
分解
マウス裏面のソールを剥がし、下に隠れていたネジを+00ドライバーで外すと外装を2つに分離できます。

メイン基板とサイドボタン基板がケーブルコネクタで接続されているので抜きます。

左右クリックスイッチとミドルクリックスイッチにはオムロン製D2FC-F-K(50M)が使われていました。
耐久回数が5000万回という高耐久なスイッチで、当方のマウス修理でもよく使っています。

ホイール基板を取り出していきます。メイン基板と接続されているコネクタを抜きます。

ホイール基板を固定しているネジは全部で3本です。+00ドライバーで外しましょう。

ホイール基板を取り出しました。基板にはんだ付けされているものはスイッチ、ロータリーエンコーダー、コネクタのみの必要最小限でチップ抵抗やチップコンデンサなどもありません。なのではんだ作業が気楽にできますね。ホイールパーツも高級感があってよいです。



続いて左右クリックスイッチ・ミドルスイッチが載った基板を取り出していきます。
USBケーブルのコネクタを抜いておきます。

スイッチ基板は全部で3個のネジで固定されています。+00ドライバーで外しましょう。
コネクタも抜いておきます。

このネジは基板を直接固定しているのではなく、白いスペーサーと組み合わせて固定されていました。
なくさないように注意です。

これでスイッチ基板を取り出すことができました。

続いてサイドボタンやラジカルボタンが載った基板を取り出していきます。
計4個の黒いネジを+00ドライバーで外し、基板を取り出します。

ネジ穴の軸が基板に引っかかって取り出せない場合はシリコングリスを使うことをおすすめします。


これで各スイッチが搭載された基板を取り出すことができました。次は静音スイッチに交換していきます。
静音スイッチへ交換
今回はKailh製静音スイッチを使用します。
このマウスはスイッチ基板と外装の距離が近いので、スイッチを取り付ける前にスイッチの足を短くカットする必要があります。基板から出る足の長さは1mmくらい。
ホイールスイッチは足をカットしなくてもOKです。

はんだ付けする際もはんだを盛りすぎないように注意しましょう。

左右クリックスイッチ、ミドルスイッチ、ホイールスイッチの計4個のスイッチの静音スイッチ交換が完了しました。

続いてサイドボタンとラジカルボタンを静音スイッチに交換していきます。
サイドボタンは直角に取り付けるタイプでした。黒いカバーで覆われています。
カバーを外してからスイッチを取り出そうと思ってましたが、これが中々外れませんでした。なので私はスイッチのはんだを完全に除去してからスイッチごと取り出しました。

静音スイッチに足が直角に曲がっているタイプのものは無いので、写真のように金属の棒と組み合わせてはんだ付けしました。
スイッチを取り付ける位置は真上から見てスイッチの頭が基板から出るかどうかぐらい。
不安な場合はスイッチの頭が完全に基板から出ない位置にしましょう。スイッチの位置が高すぎた場合はスイッチが押せなくなり、やり直しが必要ですが、低すぎる場合はテープなどを貼れば高さを微調節できます。


ラジアルメニュースイッチはSKQGAFE010スイッチを使用しました。
無事にサイドボタンとラジカルスイッチの計3個のスイッチも静音スイッチに交換することができました。

スイッチ
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左右クリック・ミドルクリック・ホイールクリック・戻る進む
ラジアルメニューボタン
ロータリーエンコーダー
高さ9mm
まとめ
このマウスは分解もしやすくて、スイッチの周りに電子部品もないのでスイッチ交換も楽という、とても修理しやすいマウスでした。
強いて言うならばスイッチを取り付ける前にスイッチの足をカットする必要があるのが手間ですが、他の修理のしやすさを考えれば全然許容範囲です。
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