まだまだ現役!MX Revolution(MX-R)を分解&修理!

修理

今回はLogicool MX Revolution(MX-R)を分解して、スイッチ交換修理をしていきます。2006年に発売されてから約20年が経ちますが、まだまだファンも多く、定期的に修理のご依頼をいただきます。写真付きで修理の工程をご紹介し、交換用スイッチの入手先リンクも掲載しています。

ドライバー

T6ドライバー

+00ドライバー

分解

マウス裏面のソールを剥がして計4個のネジをT6ドライバーで外します。

フレキシブルケーブルが接続されているので外装を引っ張りすぎないようにしましょう。この段階ではフレキシブルケーブルを抜かなくてもOKです。

バッテリーを取り出して、隠れていた計2個のネジを+00ドライバーで外します。

バッテリーのコネクタを抜いてバッテリー固定パーツを取り出します。

MX-Rが製造された時期によってバッテリーの接続方法が異なっています。
しかし、ネジを外すこととバッテリーコネクタを抜くことは共通しています。機会がありましたらモデルごとの写真も追加で掲載します。

サイド基板と接続されているフレキシブルケーブルを抜きます。

これでマウスの上半分と下半分に分離することができました。

続いて下半分に搭載されている基板を取り出していきます。
コネクタとプラスネジを外してホイールパーツを取り出します。

ホイールパーツの接続方法もMX-Rの製造時期によっては写真のように2本のコネクタで接続されていたり、コネクタが1本だけの場合もあります。

次に充電端子のはんだを除去します。

これでメイン基板を取り出すことができました。

基板を取り出すと外装のスイッチ近くに小さなバネがあります。なくさないように注意しましょう。

修理

スイッチの商品リンク先は全てメルカリショップスです。

左右クリックスイッチ

左右チルトスイッチ、ホイールクリックスイッチ

戻る進むスイッチ

今回は左右クリックスイッチと左右チルトスイッチ、ホイールクリックスイッチの計5個のスイッチの交換と、ホイールスクロールの回転を検出する光学センサーの交換をしていきます。

交換対象のパーツを取り出して…

基板をIPAでクリーニングします。

それぞれの部品をはんだ付けして修理完了です。

修理が完了したらバッテリー充電端子と基板をはんだ付けするのを忘れないようにしましょう。

まとめ

修理や分解の難度はあまり高くはないが、左右チルトスイッチとホイールクリックスイッチに使われているスイッチが特殊で専用にスイッチを用意する必要がある。

MX Revolution(MX-R)の個人的に好きなポイントはホイールを勢いよく回転させた時に自動的にスムーズスクロールに切り替えることができる機能だ。
ウェブサイトを一番下まで読んだ後に一番上に移動する際によく使っている。この機能が搭載されているLogicoolマウスはMX-RとMX MasterシリーズとMX Anywhere3ぐらいか。そう考えると今から約20年前の2006年に発売されたMX-Rはかなり時代を先取りしていたことが分かる。
他にも左サイドにもホイールが搭載されていることもこのマウスの大きな特徴だ。このサイドホイールはマウスの奥側と手前側に半回転させてアナログ操作することができ、サイドホイールを押し込んで押すスイッチも搭載されている。

一番の欠点は充電するのに専用のクレードルが必要な点だろう。これのせいで充電しながらマウスを操作することができない。
あとマウスの右側のゴムラバーが経年劣化するとベタつく。しかし、このベタつきはIPAなどで擦ってゴムラバーを完全に除去してしまえば解消する。

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